スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Whodini "Magic's Wand" (Jive VJ 12008) 1982

whodini.jpg
フーディニはNYはブルックリン出身のジャリル・ハッチンスとエクスタシーことジョン・
フレッチャーの二人組。サード・アルバム以降はDJのグランドマスター・ディーも正式
メンバーになったようですが、セカンドまではMCの二人だけがジャケットに写っています。

'81年に結成された彼らはNYのラジオ局WBLSの人気DJだったミスター・マジックに目をかけられ、
彼の口添えもあってUKのレーベルのジャイヴとの契約に成功。デビュー・シングルがこの曲に
なります。

この曲で驚くのはプロデュースをトーマス・ドルビーが担当していること。イギリスのテクノ系の
白人アーティストであるドルビーは、この翌年に"She Blinded Me With Science"をアメリカでも
ヒットさせて一般的にも知られるようになりますが、当時は全く無名の存在の彼を全く畑違いの
ラッパーと組ませるというのもなかなか大胆な戦略だと思います。彼らは3枚目のシングル
"Rap Machine"でもジャーマン・ロックの鬼才、コニー・プランクにプロデュースを委ねるという
ミスマッチなタッグを組んでいて、こういう突飛な人選もプロモーションの一種と考えていた
のかもしれません。因みにB面のエクステンデッド・ミックスを担当しているのはハウス/ガラージュ畑の
ティー・スコットです。

音のほうは、そんな心配をよそに(?)なかなかカッコ良いエレクトロ・ファンクに仕上がっています。
シモンズ・ドラムやフェアライトCMIといった、一般的なエレクトロではなかなか使われない高めの
デジタル楽器の音がバンバン出てくるのはエレポップ先進国だったイギリスのアーティストならでは、
という感じ。ドルビーはファンキーな曲もけっこううまいことは後年の作品からわかりましたが、
今作もピタリとハマったようです。

ラップの内容は彼らの師匠ミスター・マジックをメインに、ヒップホップがストリートから
如何にして広まって行ったかを述べたもの。当時はようやくヒップホップのアーティストが
フル・アルバムを定期的に出すようになったぐらいの時期で、「これからオレ達がこの音楽を
広めていくんだ」的な気概も感じます。

彼らはデビュー時期がほぼ同じで二人のMCの掛け合いラップというスタイルも似ていたラン=DMCと
当時よく比較されていましたが、ギターをフィーチャーした激しいサウンドがウリだったラン~に
対して、「ラップ・マシーン」の曲名に象徴されるようなテクノ系の音をウリにしてようとして
いた風に思えます。ただ、曲がカッチリとポップにまとまり過ぎていること、前回のニュークリアス
同様カース・ワードを使わない健全なスタンス等が、「ワルい」ことがカッコ良いとされるこの世界では
マイナスに作用して、徐々に差をつけられてしまったのでした。






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

KDMX

Author:KDMX

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
counter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。