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Rich Cason and the Galactic Orchestra "Space Connection 2012" (Rappers Rapp Disco Co. RR 2003) 1985

richcason.jpg
リッチ・ケイソンことチャールズ・リチャード・ケイソンは'45年、
アリゾナ生まれのプロデューサー。キャプテン・ラップの時にいちど
紹介していますが、今回はもう少々詳しく経歴を書いてみます。

11歳の時に買い与えられたピアノを独学でマスターし、十代後半に
なると地元のドゥ・ワップ・グループとセッションしていたという
リッチは、'63年にギタリストのピート・コージー率いるビッグ・
ボーイ・ピート&ザ・クルセイダーズにビアニストとして加入します。
彼らはレコーディングは出来なかったものの、地元のタレント・ショウ
番組で優勝して、アリゾナ周辺での知名度を上げていきます。
グループはピートがマイルス・デイヴィスのツアーに引き抜かれて
自然消滅し、リッチは自分のバンドを新たに結成して活動していた
ところ、ツアーでアリゾナを訪れていたダイク&ザ・ブレイザーズの
メンバーが事故に遭って演奏が出来なくなり、急きょリッチのグループが
ツアー・メンバーとして駆り出されることになります。けっきょく彼らは
そのままブレイザーズのメンバーとして入れ替わることとなり、そこで
録音したシングル"Funky Broadway"が大ヒットして、グループは一躍
時の人に。

リッチは2年間ブレイザーズのメンバーとして活動した後、地元に還って
ジ・オッド・スクワッドというグループを結成してライヴ中心で活動
していたのですが、'70年代に入ると、作曲家としての成功を夢見て
LAに上京します。最初に曲を提供したジャーメイン・ジャクソンの
ソロ・アルバムが大ヒットして活動も軌道に乗り、レオン・ヘイウッド、
テンプテイションズ、ドラマティックス、ジミー・ルイス、
フォーミュラ・Vほか、多数のアーティストに楽曲を提供することに
なりました。

'70年代後半に入ると作曲家に加えてソウル畑以外のレコーディングでの
セッション・ミュージシャンとしても活動するようになり、ジョン・
レノンやミック・ジャガーとのセッションも経験したそうです、

'80年代に入る頃からはレコーディングにシンセ類を取り入れるようになり、
自身のレーベル、ライト・オン(Write On)・レコードをジミー・ルイス
と共同で設立。同レーベルから発表した"Street Freaks"や"Killer Groove"
のシングルは、唄ものエレクトロの隠れた名作です。

同じころ、リッチは設立されたばかりのラッパーズ・ラップ・レコードにも
プロデューサー/ライターとして参加するようになり、西海岸のヒップホップ/
エレクトロに関わっていくことになります。ローヤルクラッシュの曲
カヴァーしたMCフォスティ&ラヴィン・Cの"Radio Activity Rapp"も彼の
プロデュース作です。そして、同レーベルでリッチは初めて自分の名を
冠したグループ(ただしメンバーはリッチ一人だそうですが)を作ることに
なり、それが今回のリッチ・ケイソン&ザ・ギャラクティック・
オーケストラになります。キャリアの長さに比例して、バイオもすごく
長くなってしまいました...

"Space Connection 2012"は'85年にリリースされた、ギャラクティック~
名義では3枚めのシングル。全部で6曲も入っています。全てリッチが
多重録音したインストのエレクトロです。メインの"Space~"の音は、
DMXとTR-808を併用したドラムに単音のシンセ・ベースが繰り返され、
「プラネット・ロック」風のシンセがソロを取って曲が進んでいきます。
複数のシンセ類が幾重にも重ねられてじんわりと盛り上がっていき、
サビではエレピがフュージョンぽいキメのフレーズを奏で、またスタート
時に戻る...という感じです。

全体的にはポール・ハードキャッスルの"Rain Forest"や、デクスター・
ヴァンセルの一連のソロ作に近い印象です。キーボード主体で、ギターや
ヴォーカルが入らないインストなので、どうしてもソフトでメロディアスな
感触になってしまいます。リッチは作曲家としてもキャリアが長いので、
曲作りの面でも破綻なくキチンと作ってしまうのでしょう。この音に
ワイルドなラッパーがのってたらカッコ良いかも...と思ってしまいます。

この後のリッチは、ジミー・ルイスとの縁からサザン・ソウル畑の
マラコ(マコラではない)・レーベルのスタッフ・ライターとして活動
するようになり、彼がジョニー・テイラーに提供した"Good Love"が
大ヒットして、リッチのキャリア中でいちばんの収入になったそうです。
ヒップホップからサザン・ソウルど真ん中へってのもすごいですよね。


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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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