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Word Of Mouth featuring D.J.Cheese "King Kut" (Beauty And The Beat BAB 100) 1985

kingcut.jpg
ワード・オブ・マウスは2枚のシングルのみで消えてしまった3人組。
メンバーはデイヴィッド"KMC"ミラー、ダーネル"アリ-G"プレトロウ、
ロバート"キング・カット"チーズの3名です。曲名にもなっている
キング・カットことDJ・チーズは'86年にDMCのチャンピオンシップで
優勝したスクラッチの名手。MCの2人に関しては経歴等は不明です。

プロデュースはビューティ・アンド・ザ・ビート・レーベルの
オーナーでもあるデューク・ブーティ。学生時代に音楽の授業で
ドラムやパーカッションを学んだ彼は、カレッジでバンドを結成。
その後フィラデルフィアに赴いてノーマン・ハリス&ボビー・イーライ
の元でレコーディングを経験。その後地元のニュー・ジャージーに
戻り、ホット・ペッパーというグループに参加。その一方で
チャールズ・アーランドやジャック・マクダフ、ジミー・マクグリフ
といったジャズ・オルガニストともセッションしたり、'79年にはエドウィン・
スターのツアー・ミュージシャンとして渡欧を経験したりします。

ヨーロッパからアメリカに戻ったブーティは、シュガーヒル・レーベルの
プロダクションに加入し、スタジオ・ミュージシャンとしてレコーディングに
参加。ブーティはグランドマスター・フラッシュがクラブでDJプレイする際に
同行し、その時ウケの良かった曲のブレイクを元にして、そのカヴァー版の
演奏を行ってシングル曲を決定していたそうです。

シュガーヒルでのレコーディングを通じてスキップ・マクドナルド、
ダグ・ウィンビッシュ、キース・ルブランの3人のスタジオ・ミュージシャンと
親交を深め、またレーベル側からも信頼されるようになっていたブーティは、
グランドマスター・フラッシュのMCだったメリー・メルと名曲「ザ・メッセージ」を
共作。その後も「メッセージII」や「ニュー・ヨーク,ニュー・ヨーク」等
フラッシュ関連の曲をブーティ主導で制作しますが、契約問題でモメた為
シュガーヒルを離れ、メジャーのマーキュリーとソロ契約することに。

そうして発表されたブーティのソロ"Bust Me Out"は、クオリティの高い
内容ながらセールス的には惨敗(いずれ当ブログでも紹介しますけど)に終わり、
失意の彼はイギリスからやって来たエイドリアン・シャーウッドに会って
インディ・レーベルに興味を持ち、自身のレーベルであるビューティ~を
設立。前置きが長くなりましたが、同レーベルの第一弾リリースが今回の
シングルです。

当時のブーティの作品は非常に独特てす。サンプリングとプログラミングを
駆使した、重低音のドラムス、ドリルの破砕音のような「ジーッ」という
音やメタリックなオカズ類...一聴しただけで彼のプロダクションとわかる
ノイジーな音は、レーベル設立直前に渡英して学んだエイドリアン・シャーウッドの
作品に通ずるものですが、基本がレゲエ~ダブにあるシャーウッドと違い、
あくまでファンクとヒップホップに基づいているブーティの作品は、前回の
マントロニクスと並んで新時代のエレクトロを感じさせ、私も含めて熱烈な
ファンを生みました。

今作でもDJチーズのスクラッチングやMC二人のラップもカッコいいのですが、
いちばん耳に残るのは「ズドーン」というハンマー・ビート。例えば
アート・オブ・ノイズの「ビート・ボックス」に対するヒップホップ側からの
回答、と言いたくなるような斬新な音でした。





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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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