スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

X-Ray Vision"Video Control"(Manhole X-RAY 001)1984

xrayvision01.jpg

X-レイ・ヴィジョンはスペシャル・リクエストザ・バガーズ等を
紹介済のホセ"アニマル"ディアスによるプロジェクト。レーベルも
バガーズと同じマンホールです。

ホセはクイーンズ生まれのヒスパニック。生年は不明ですが'60年代
半ばごろと思われます。彼の母親はオペラ歌手で、幼少の頃は音楽に
囲まれるように育ち、自然とそれに関わる職業に就きたいと思うように
なっていったとのこと。当初はギターを習っていたのですが、十代後半の
時に友人がオサラを廻すクラブへ連れていかれ、そこでの聴衆の熱狂ぶりに
衝撃を受けて、自身もDJに転向する決意をします。

当初は地元の小さなクラブで活動を始めたのですが、彼の高いスキル、
場の空気を捉える能力等からすぐに多くのクラブからお呼びがかかる
ようになり、NYの人気クラブ-キット・カット・クラブ、クラブ・エキスポ、
パレイディアム、ヴィサージ、チャイナ・クラブ等-でもプレイする
ことになります。

クラブDJとして人気が高まるとつづいてラジオにも進出。WKTU局を
中心にWHTZ、WQHT等でも活躍し、オン・エア中に生でミックス・プレイの
妙義を聴かせ、クラバー達以外からも人気を得るようになります。
そうしているうちに彼の名がレコード制作の現場にも届くようになり、
'82年にイタロ・ディスコ系ボー・ボスの"Tequila"(チャンプスのカヴァー)
という曲のリミックスからスタジオ仕事にも関わるようになります。

その後はラジオDJを続けながらレコードでのリミックスも手掛け、
マン・パリッシュの"Hip Hop,Be Bop"サイボトロンの"Clear"等の
ヒットにも貢献。さらに、ジョンズン・クリューのリミックスでトミー・ボーイと
縁が出来た彼は、同レーベルに友人のカルロス・デ・ヘスースと作った
スペシャル・リクエストのデモを持ち込み、この曲が"Salsa Smurph"
としてリリースされることになります。

つぎつぎとヒット・レコードに関わるようになったこの頃、スペシャル~の
ように比較的大手のポップス寄りの作品ではなく、自身の作りたい音を
追及するレーベルとしてホセとカルロスが設立したのが今作のマンホールに
なります。X-レイ~とバガーズの明確な違いは不明ですが、X-レイは
ホセが中心になって作られたもののようです。

そんなわけで今作の作/プロデュースはホセが担当。ゲストとして
デリン・ヤング、ウェンディ・ユンカーなる男女のヴォーカリストが
参加しています。相棒のカルロスもA-2のラジオ・エディットで参加。

宇宙船の着陸のようなシンセのピコピコ音につづいて、エコーのかかった
TR-808が硬いビートを刻み、ファズのかかったシンセ・ベースがアクセントを
加えます。ホーン・シンセがメインのリフを奏でるとロボ声の男声が
曲名を連呼し、つづいて女性が緊張したトーンでナレイションを始めます。
ゲームのSEのようなシンセ音が何度も挿入されながらナレイションが
つづき、短くパーカッションのソロ等が挟まれながらビデオに
マインド・コントロールされる現代社会の恐怖(?)を語っていきます。
終盤は重低音のスネア連打~一音連打のシンセ・ベースでフェイド・アウト。

字面だけ追うとやけに重いテーマの内容に思えますが、音の印象は
B級SFアクションでも見ているような軽めのカッコ良さです。
エレクトロ→電子音→未来→SFみたいな、人工的でメタリックな
ダンス・ミュージックとしての出来はなかなかでした。

B面はバガーズ同様SEだけが聴ける"Sound Effects"とインストが収録
されているのですが、アーティスト名にひっかけて一部の文字が
裏返して左右逆に読むように印刷されています。裏焼きにはされて
ないところが微妙に親切(笑)。レコードの溝も内から外へ進むように
刻まれていて、遊び心が楽しいです。

この後のホセは'90年前後までラテン・ヒップホップ/ハウス寄りの
プロデュース業を行いますが、その後は芸名をDJアニマルと改めて
本来のDJ業に専念しています。HPを見ると、'00年にナゴヤドームで
カウントダウンDJを行ったのがずいぶん印象深かったらしく、
バイオグラフィや写真で大きく紹介されているのがちょっと嬉しいです。


B面。年号や回転数は通常なのに、他の文字は右から読むように印刷されています。
溝が内周からスタートするので、「聴く時はココに針を置いて」の文字も。

xrayvision02.jpg







WKTUでのDJプレイを録音した音源。プラネット・パトロールの"Play At Your Own Risk"をメインに、クラフトワーク"Numbers"や
「プラネット・ロック」等が挟みこまれています。0:20~に映る画像で美女に挟まれているのがホセです。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ありがとうございます

こんにちは。非表示のコメントは更新時にしか気付かないので、レスが遅くなりましてすみません。

>まだまだ知らない盤があるのだなと
私も3年ほど前までは大して知りませんでした。ブログの最初に挙げたフレディ・フレッシュの本
「ラップ・レコーズ」を読んで初めて「世の中にはこんなにエレクトロの盤があったのか!」と
衝撃を受け、その後右のリンクにあるエレクトロ・エンパイアの書き込み等を読んで
徐々に覚えていった感じです。

これからもよろしくお願いいたします。
プロフィール
クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

KDMX

Author:KDMX

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
counter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。