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Automation & Family Quest"Dancing In Outer Space/Outer Space 84 Rap"(Jungle Rhythm SWE-T 2)1984

familyquest.jpg

オートメーションはイギリスの白人プロデューサー/キーボード奏者の
ギャリー・ヒューズ(Garry Hughes)を中心としたプロジェクト。
'80年代半ばに2枚のシングルを残しています。

ギャリーの詳しい経歴は不明ですが、'84年にミミなる女性シンガーの
シングルで演奏を担当してデビューし、'80~'90年代半ばまでは
D-モブ、ヨス・インディ等のディスコ/ダンス・ポップ系のレコードで
プロデュース/演奏を手掛け、それ以降はビョーク、スライ&ロビー、
ピンク・フロイド等メジャー系のアーティストのレコーディングに
幅広く参加。いっぽうでエコー・システム、ボンベイ・ダブ・オーケストラ
という自身のグループではアンビエント/エスニック・ミュージック系の
作品を発表しています。スタジオ・ミュージシャンとして鍵盤系の
仕事を多数こなしつつ、自身の作品では趣味の世界を追及している
感じでしょうか。

キャリアの初期の頃はいわゆるUKジャズ・ファンク(ブリト・ファンク)系の
ミュージシャンとの関わりが強かったようで、今作ではその流れの
ひとりであるピーター・ハインズとコラボしています。ピーターは
ブリト・ファンクの代表的グループ、アトモスフィア~ライト・オブ・ザ・
ワールド~インコグニートを渡り歩いてきた黒人のキーボード奏者。
今作はライト~が解散した直後ぐらいに、二人が軽いノリで作ったもの
ではないかと思います。ちなみにオートメーションの次のシングルには
アトモスフィアのギタリスト、アンディ・ソジカが参加していました。

今作のA面はアトモスフィアのヒット曲"Dancing In Outer Space"の
カヴァー。原曲自体がジャズ・ファンク・クラシックとして今も
プレイされる曲で、サックスのキレの良いリフ、間奏部分での
「ミョミョミョミョッ」というシンセ・ソロが印象的です。
「エレクトロの曲」として認識されているのは、B面にはその曲に
ラッパーをフィーチュアした"Outer Space 84 Rap"が入っているから。
ラップを担当しているのがファミリー・クエストの面々です。

ファミリー~はチコ・MC、イー・ミックス(E-Mix)、ダーティ・ハリー、
ミステリー・MCの4人組。彼らはUKのDJチーム、ミックスマスターズの
出演していたコヴェント・ガーデンのスパッツというクラブでの
イヴェントでのレギュラーMCとして人気を集め、イギリスでの
ヒップホップ・カルチャーの発展/定着に大きく寄与したとのこと。
今作は彼らの初レコーディングになります。

打ち込みのドラムがアップ・テンポのビートを刻み、JBのシャウトが
スクラッチで入れ込まれてスタート。エレピ、ストリングス・シンセ、
シンセ・ベースが加わり、ラッパーたちが掛け合いで自己紹介して
いきます。ちょっとダンスホール・レゲエの影響も感じる早口になったり、
タイトルを唄ったりしつつ曲はすすみ、その後はチコ・MCから順に
ソロ・パートへ。徐々に原曲のエレピやベースのリフ音も大きく
ミックスされていきます。ラストは女性のミステリー・MCで締め、
彼女の「バイバ~イ」という声で終了。

バックの音は原曲を打ち込み/シンセ類に置き換えただけのシンプルな
ものですが、本場のヒップホップも元々はヒット曲のブレイク部分を
流用していたわけで、この曲はその元ネタにUK原産のものを選んで
いるところに「俺たちのオリジナルを作るんだ!」という意志を
感じます。ファミリー~のラップは小節の終わりにガヤを入れる
ところや、女性MCが居る辺りはファンキー・4+1の影響を感じますが、
いい意味での軽さが曲調にも合ってけっこうカッコイイ。原曲と
繋いでかけるとバカ受けしそうです。

ファミリー・クエストは、この2年後にデイヴィッド・トゥープ(!)の
プロデュースでシングル"Sleepwalking"を発表した後、解散して
しまいますが、リーダー格のチコ・MCはソロで活動を続け、現在では
「ダディ・ヒップ・ホップ」と呼ばれるUKの重鎮になっているそうです。


"Outer Space 84 Rap"




Automation版"Dancing In Outer Space"





原曲:Atmosphere"Dancing In Outer Space"
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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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