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U.T.F.O."Hangin' Out/Roxanne,Roxanne"(Select FMS 62254)1984

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U.T.F.O.は'83年にNYのブルックリンで結成されたグループ。メンバーは
カンゴール・キッド(本名ショーン・フィクワイア)、エデュケイテッド・
ラッパー(同ジェフリー・キャンベル)、ドクター・アイス(フレッド・リーヴス)の
3人のMCに、DJのミックス・マスター・アイス(モーリス・ベイリー)でした。
グループ名はUnTouchable Force Organizationの略だそうです。

もともとはドクター・アイスとカンゴール・キッドがフーディニ
バック・ダンサーとして出会って(フーディニのジャリルはドクター~の兄)
意気投合。一方でデュオとして活動していたミックスマスター・アイスと
エデュケイテッド~(以下EMD)は強力なリード・ラッパーを探していた
ところ、EMDがとあるパーティでカンゴールと出会い、さらにドクター・
アイスも紹介されてメンバーが固まったとのこと。

4人は設立されたばかりのセレクト・レコーズと契約し、プロデュースには
カーティス・ブロウの許から独立したR&B系グループ、フル・フォースが
あたります。さっそくレコーディングされたのがデビュー曲"Beats And
Rhymes"。今聴いてみるとそんなに悪い出来ではないと思うのですが、
ラップよりもフル・フォースの面々によるコーラス部分が目立つR&B寄りの
作風で、ヒットには至りませんでした。

つづいて発表されたのが今作。メインの楽曲である"Hangin' Out"は
またも不発でしたが、2曲めの"Roxanne,Roxanne"のほうがラジオから火が点き
大ヒットします。この曲の主題である「ロクサーヌ」という架空の女性を
詞のテーマにすることがブームとなり、いわゆるアンサー・ソングが
20タイトル以上も作られて、「ロクサーヌ・ウォーズ」といわれる
現象まで起こったのでした。ロクサーヌ・シャンテ(次回紹介します)のように
このブームに乗じてデビューするラッパーも出てきたり、本家のUTFOも
アンサーのアンサー・ソングを出す...等々話題が話題を呼んで全米規模に
広がっていきました(書いていてカリプソの流行の仕方を連想しました...)。
また、プロデュースしたフル・フォースにもこの頃からスポットが
当たるようになり、彼ら自身やリサ・リサ&カルト・ジャム等の
レコード・デビューにも繋がっていくのでした。

そんなわけで、今回は曲の紹介も"Roxanne~"のほうでいってみます。

カンゴールがEMDに語りかけ、EMDが応えるとリン・ドラムがビートを刻みます。
すぐにカンゴールのソロ・パートが始まり、それに合わせてアップ・テンポの
打ち込みのビートが刻まれます。途中から"Change The Beat"をコスるスクラッチが
加わりますが、基本的にはドラムとラップのみで曲は進み、サビではコーラスが
曲名を連呼し、オーケストラ・ヒットがそれに応えるように鳴らされます。
ラッパーがEMDに代わるとトラックはビリー・スクワイア"Big Beat"の
ブレイク・ビーツに代わり、引き続きロクサーヌの話題がビートのみをバックに
語られます。2度目のサビの後はラッパーがドクター・アイスに代わり、
ビートも打ち込みに戻ってサビ~スクラッチと短いヒューマン・ビートボックスで
フェイド・アウトします。

バックで鳴っているのは打ち込みのドラム(それもサンプリング風の乾いた音色)か
ブレイク・ビーツのみ、音よりもテーマや詞の面白さ、そしてラッパーの技量で
勝負!という曲でエレクトロ度はほぼ無しです。既にラン=DMCやLLクール・Jも
デビューしている時期で、ヒップホップのレコードに求められる質が変わって
きていることも感じます。この曲は、テーマだけ聞くと一過性のノベルティ系の
ものに思われてしまうのですが、3人のラッパーとしてのテクニシャンぶりを
聴くと感心してしまいます。カンゴールが"izz~"という造語を次々と繰り出したり、
EMDがえんえん"~ry"という語尾で繋げていくくだり等、ライム・デリヴァリーの
うまさが際立っています。この技量があってはじめて、「オレこそがロクサーヌに
ふさわしいオトコだ!」という3人の主張に皆が耳をそば立てて、それがヒットに
繋がったと言ってもいいかもしれません。




ビデオに登場する女性はこの後「リアル・ロクサーヌ」として
ソロ・デビューする人。商売上手です...




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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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