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Sexual Harrassment"I Need A Freak"(Heat MS 605)1983

sexualharrasment.jpg

セクシャル・ハラスメントはオハイオ州クリーブランド出身の
リン・トリヴァー・Jr.(Lynn Tolliver Jr.)を中心としたプロジェクト。
セックスをテーマにしたグループのためか、トリヴァーは
デイヴィッド・ペイトンという芸名を使っています。

トリヴァーは'50年生まれ。9歳の時に詩を、17歳の頃には詩に合わせた
作曲も始め、自作の曲を宅録したデモ・テープを作り始めます。
その後地元のショットガンというグループ(ABCやMCAからアルバムを
出していた同名グループとは別...らしい)に参加するも方向性の違いから
解散。トリヴァーはMCAレコードに入社してA&Rマンとして働くようになります。

MCAに勤務していた'81年ごろ、トリヴァーはガールフレンドが言った
"I Need A Freak"という台詞から新グループのコンセプトを思いつき、
ろくに曲も出来ていないのに地元のミュージシャン達とスタジオに入って
今作を録音します。トリヴァーは簡単なテンポやコードの指示を出しただけで、
飲み込みの良いミュージシャンが次々と演奏を重ねていき、出来上がった
リズム・トラックにトリヴァーがヴォーカルを何度かオーヴァーダブして
あっという間に出来上がってしまったそう。

完成した曲は当初は地元のグレイトという小レーベルから7インチのみで
'82年にリリースされます。同じ頃トリヴァーは地元のラジオ局WZAKに
プログラム・ディレクター兼DJとして入り、本名でラジオDJを開始します。
この頃はレコードに関してはあくまでも個人的な楽しみに毛が生えた程度の
もので、セールス等には全く期待していなかったそうですが、それに反して
曲は話題を集め、翌年には大手インディのモンタージュ/ヒートから12インチで
改めてリリースされ、あっという間に全米に広がって10万枚を売るヒットに
なったそう。トリヴァーは当惑しつつもヒート・レーベルの要請に応じて
パーマネントなグループとしても活動していくことを決め、地元の
ミュージシャンを集めて、グループ「セクシャル・ハラスメント」が
誕生することになったのでした。

グループはスタジオではトリヴァーが中心となってレコーディングを行い、
ライヴではDJ業が忙しい彼抜きで活動して、ドラマーのデイル・ジャクソンが
代理でリード・ヴォーカルもつとめていたそうです。彼らは'86年まで活動した後
解散したのですが、"I Need~"は'80年代エレクトロの代表的な一曲として
プレイされ続け、'00年代に入っても何度かリイシューされています。

そんなわけで、今作は'82年にリリースされた彼(ら)のデビュー曲。
作詞作曲はデイヴィッド・ペイトン(=トリヴァー)。プロデュースの
パット・フランシスは他のレコードでの参加歴が殆ど見られないので、
オハイオ周辺のローカルな人物と思われます。

ミューンと低く唸るシンセ・ベースにペナペナなTR-808のビートが絡み、
その後シンセ・ベースが一音連打に変わったところでトリヴァーが妖しい
トーンで語り始めます。「俺にはフリーク(イカレ女?ぐらいな意味かな...)が
必要だ」と連呼すると女性の笑い声が被さり、トリヴァーが好みの女性の容姿を
詳しく語っていきます。その後曲名連呼の声が複数になり、それに応えるように
ストリングス・シンセが合いの手を入れて徐々に盛り上がっていきます。
中盤でヴォーカルが抜けてシンセがソロを取り、テープ逆回転のような
「ミュミュミュ」というSE的な音が何度も入れ込まれ、その後集団コーラス~
SEシンセのソロで終わります。

単調な打ち込みのビートと呪文のように繰り返されるコーラス、それに後半の
電子音のソロと、シンプルを極めたような音なのですが、妖しく尖った雰囲気が
印象的で一度聴くと忘れられなくなります。'90年代にはエジプシャン・ラヴァー
この曲をカヴァー(言われてみれば彼の音はこの曲の雰囲気にピッタリです)し、
'00年代に入ってからではスヌープ・ドッグやブラック・アイド・ピーズが
サンプリングして使用しています。自分では、この曲はクレイン&MBOみたいな
イタロ系白人ディスコの曲だと思っていたのですが、今回調べてみて
(ファンクの里として知られる)オハイオ産、主人公はブラック・カルチャー
どっぷりの人物だったことにかなり驚きました...


Lynn_Tolliver_Jr01.jpg
WZAK局のプロモーション用写真に収まるトリヴァー(下)。彼はこの後30年近く
クリーブランドでDJをつづけ、ビルボード誌の年間DJ賞を獲る等ラジオDJとしても
成功。近年にはブロードキャスターズ・ホール・オブ・フェイムにも入ったとのこと。







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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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