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Death Comet Crew"At The Marble Bar"(Beggars Banquet BEG 130T)1985

deathcometcrew.jpg

デス・コメット・クルーは以前ドミナトリックスで紹介したスチュアート・
アーガブライト(本作ではS.Arbrightと表記)が、ドミナトリックスの後'84年に
NYで結成したグループ。他のメンバーはギターのマイケル・ディークマン、
日本人ベーシストのシンイチ・シモカワ(漢字は不明です)でした。

彼らはNYのダウンタウンのアート・シーンで活動してきた人たちで、本来は
パンク~ノー・ウェイヴにジャンル分けされるようなタイプですが、'80年代
初頭の頃にはヒップホップに新しい音楽の息吹を感じるところがあったのでしょう。
ポスト・パンクにファンク~ヒップホップ~エレクトロを混ぜ合わせたような
音楽性のこのシングルを'85年にイギリスのベガーズ・バンケット・レーベルから
発表しています。当ブログでふだん紹介しているようなブラック・ミュージック
周辺からとは違う流れになるわけですが、ヴィンセント・ギャロが同じ頃に
ラッパーとして活動していたり、ブロンディやトム・トム・クラブが曲の中で
ヒップホップ・アーティストを誉め称えていたりしたことを考えると、案外と
両者はNYでは違和感なく共存/活動していたのかも...と思ってしまいます。
そう言えば映画「ワイルド・スタイル」のテーマ曲を作ったのもブロンディの
ギタリスト、クリス・スタインでした。

スチュアートと共同でプロデュースしているケネス・ロッキーはドミナトリックスにも
関わっていたイギリス人(元カウボーイズ・インターナショナル)。また、ゲスト・
ヴォーカリストとして、ラメルジーが参加しています。'83年に行われた
シルビア・メンゼル・ギャラリーで行われたグラフィティー・アート・ショウで
スチュアートとラメルジーが出会って意気投合し、今作の参加に至ったとのこと。

"At The Marble Bar"は全4曲入り。タイトル曲はアップ・テンポの打ち込みのビートに
シャノンの"Let The Music Play"を意識したようなシンセ・ベースのシーケンスが
絡み、ストリングス・シンセが緊張感を煽るフレーズを繰り返す中を、ラメルジー~
スチュアートの順にラップしていきます。ところどころでサンプリングしたノイズが
入れ込まれたりもしますが、きちんとしたメロディや転調もあるかなりポップな
曲です。

よりヒップホップ度が高いのはB面の"Exterior St."で、ハンマー・ビートと
ファンキーなエレクトリック・ベースがループ状に繰り返される中をラメルジーが
単独でラップします。こちらにもサンプリングやギターのノイジーな音も入って
いるのですが、リズム隊とラップが前に出ているのでややマシな印象です。
ラメルジーのラップは本職のラッパーに比べるとリズムのキレが今イチに
思えますが、A面のスチュアートのラップのヨレヨレ具合に比べると押しの強さ、
ドスの効いた感じは様になっています。

比較してみると、ブラック・ミュージック畑の本来の(?)ヒップホップ~エレクトロは
もっと音に間があり、ファンキーなボトムが強調されていて、やはりクラブで聴いて
踊るための音楽としての機能はこの曲より上だよなあと思ってしまいます。
まあこの人たちは白人の中でもかなり特殊なタイプではあると思いますが...
デス・コメット・クルーは'80年代後半まで活動した後自然消滅し、メンバーは
ソロに転じて映画やビデオ用の録音を行ったり、時に何度かコラボしたりを
繰り返しながら現在も活動中です。









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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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