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L.L.Cool J"I Need A Beat"(Def Jam DJ001)1984

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"I Need A Beat"は'84年にリリースされたL.L.クール・Jのデビュー・シングル。本名をジェイムズ・
トッド・スミスという彼は'68年にNY南東のベイ・ショア地区で生まれています。

幼少期のLLは母親の恋人だった男性から虐待を受ける(その時のトラウマから常に帽子を被る癖が
ついたそう)等、必ずしも幸せではなかったようですが、9歳の時にヒップホップと出会い、音楽に
のめり込んでいくことになります。バイクや空手にも興味を持っていたようですが、それらだと
怪我をすることを心配した祖父からターンテーブル等のDJ機材をプレゼントされ、11歳の時から
自分で詞を書き、自宅の地下室で曲を録音するようになりました。14~15歳の頃には友人たちと
共に地元のクラブで飛び入り的にパフォーマンスを重ねて名を知られるようになります。この頃、
親友が名づけた彼のステージ・ネームが"Ladies Love Cool James"の略=L.L.クール・Jだというのは
有名な話です。

当時のLLは自宅で録音したデモ・テープを様々なレーベルに送ってもいたのですが、それに最初に
目をつけたのがデフ・ジャムを設立したばかりだったリック・ルービン。その頃の同レーベルは
パーティタイム・レーベル傘下からジャズィ・ジェイ&T-ラ・ロックの"It's Yours"を出しただけ
だったのですが、LLの才能を感じ取ったリックは即座に契約を決め、スタジオで今作をレコーディング
します。プロデュースはリック、ミックス&エンジニアリングはリックの大学時代の同級生だった
ジェイ・バーネット(バーズーティ)が行い、作曲にはリックと既に繋がりのあったビースティ・
ボーイズ
のアドロックが参加しています。

スタートと同時にDMXのドラムがシンプルで太いビートをアップ・テンポで刻み、曲名のリフレインが
軽く入った後すぐにLLの熱いラップがスタート。小節の頭にスクラッチで"ギャン"とアクセントが
入る以外はドラム・ビートのみをバックに曲がすすんでいきます。間奏のブレイク部分もLLのラップが
抜けるのみでミニマルな展開はつづき、終盤のスクラッチにわずかにディレイ処理が施される程度で
曲は終わります。

ビートとラップのみのどシンプルな曲というわけですが、ジェイがミックスした力強いビートと、
弱冠16歳にして天才的なラップを聴かせるLLの迫力に圧倒されます。若さ故の勢いももちろんあるの
でしょうが、何というか理屈抜きに身体が熱くなり、グイグイと乗せられてしまう感じ。LLは
グランドマスター・フラッシュやバンバータ、カーティス・ブロウ、ラン=DMC、そしてリック・
ジェイムズといった人たちから影響を受けたそうですが、それらの先達とは違って、体のひとつひとつ、
存在そのものがヒップホップとでも言ってしまいたくなるようなストレートさ、純度の高さを感じます。
音楽的にはエレクトロ的な要素は乏しいわけですが、ヒップホップがよりコアなスタイルへ進化して
いった記録としてこのシングルは忘れられません。

リックがこの曲を知り合ったばかりのラッセル・シモンズに聴かせ、ラッセルが「コレは売れる」と
判断してデフ・ジャムでのリック・ルービン=ラッセル・シモンズの双頭体制が固まったそうです。

アルバム"Radio"でのこの曲は「リミックス」のクレジットがありますが、これはシングルB面の
"Zootie Mix"のトラックにLLのラップをのせたもの。サビでLLが"Beat!"と言う部分にメタリックな
エフェクトがかけられていたりと、ジェイ・バーネットがいくらか音をいじった感じになっています。






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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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