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Afrika Bambaataa & the Jazzy 5"Jazzy Sensation"(Tommy Boy TB 812)1981

jazzysensation.jpg

「ジャジー・センセーション」は'81年にリリースされた、アフリカ・バンバータの
トミー・ボーイからの最初のシングル。バムはこの前年にポール・ウィンレイから
"Zulu Nation Throwdown"を出しているので、通算では2枚目になります(「デス・
ミックス」等は人気が出てから後追いで出たようです)。

この曲はトミー・ボーイ・レコードからの最初のヒップホップのレコードでも
あります。同レーベルはこれ以前にCotton Candy Featuring Donna Trollinger
なる女性グループの"Havin' Fun"というディスコ系のシングルをリリース済
だったのですがヒットには至らず、その曲でミックスを担当していた
バンバータにチャンスが巡ってきたのでした。

トミー・ボーイ社長のトム・シルヴァーマンは当時「ダンス・ミュージック・
レポート」という業界紙の発行人でもあったのですが、同紙に評論を書いて
いたアーサー・ベイカーにプロデュースを依頼し、ベイカーの知り合いだった
シェップ・ペティボーンがミックスとアレンジを、ジェイ・バーネット
エンジニアリングを各々担当することになりました。

また、ジャジー・ファイヴというのは当時のサウス・ブロンクスの人気MCたち
から構成された臨時の「スーパー・グループ」だったそう。メンバーは
MCサンダンス、チャーリー・チュー、マスター・ビー、マスター・アイス、
そしてDJジャジー・ジェイの5人で、ステージ等では既に共演していた彼らに
バムから呼びかけてレコーディングすることになったそうです。

楽曲は同じ年にヒットしたばかりだった、マイアミ出身の女性シンガー
グウェン・マクレーの「ファンキー・センセイション」のカヴァー。ほかに
候補としてトム・トム・クラブの"Genious Of Love(悪魔のラヴ・ソング)"も
挙がっていたのですが、「悪魔の~」は既に他の複数のグループがカヴァー・
ラップを出していたのでネタかぶりを避けてこの曲になったとのこと。
作曲者のクレジットも原曲のケントン・ニックスの名だけが記されています。
また、B面の「マンハッタン・ヴァージョン」ではバム達ラッパーはフィーチュア
されておらず、ベイカーの奥方ティナ・Bがより原曲に近く唄/ラップを聴かせる
ディスコ路線の曲になっていて、どちらのパターンでも売っていけるようにとの
思惑も感じられます。バックの演奏を担当したクリプティック・クルーという
のもベイカーと繋がりのあったアンドレ・ブースなるミュージシャンを中心とした
グループだそうで、まだエレクトロではなく生のドラム/ベース/ギター等を
中心とした「ディスコ・ラップ」な音です。

生ドラムがミディアム・テンポのファンキーなビートを刻み、車のクラクションの
SEやパーカッションが軽く合いの手を入れてスタート。すぐにジャジー・5の面々が
"All The Ladies In The House!""The Ladies! The Ladies!"等と煽りはじめ、
原曲と同じスラップ・ベースが入ってきたところで本格的にメインのラップ・パートが
始まります。複数のラッパーがユニゾンでラップしたり、ガヤを入れたりして曲は
すすみ、サビでは原曲の「ファンキー」を「ジャジー」に変えて"Jazzy Sensation~"と
唄います。このあたりからバックに薄くエレピも加わり、ラッパーたちがソロで
マイク・リレーをしていったり、キメではユニゾンでラップしたりして煽ります。
ドラムとパーカッションのみになる間奏をはさんで、後半はアドリブでの長い
ラップになり、ペティボーンやミスター・マジック等の当時の人気ミキサーの名が
挙げられたり、"Ain't It Funky Now~"等とステージ同様のルーティンが繰り返されて、
イントロと同じリズム隊に抜けて終わります。

バリバリのオールド・スクールな音なわけですが、ファンキー・フォー+1あたりに
通ずる集団ラップは迫力充分で、(当時での)新しさとかを考えなければかなりカッコイイ。
この曲が3万枚を売るヒットとなってレーベルも軌道にのり、つづいて作られたのが
「プラネット・ロック」になるわけでした。

こういった流れを見てみると、「プラネット~」は最初からエレクトロ的な音の
流行を目論んで作ったというよりは、「つぎはクラフトワークのカヴァーで
いってみるか」みたいな、手探り状態でのチョイスだったのだろうと思われます。
しかし、それが予想を上回る大ヒットになり、世界中にエレクトロのブームを
巻き起こし、時は流れて私のようなエレクトロ馬鹿が生まれてしまったわけで、
偶然が引き起こした音楽のマジックを感じます。





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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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