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Just-Ice "Cold Gettin' Dumb" (Fresh FRE 9) 1987

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ジャスト・アイス(本名ジョゼフ・ウィリアムス)は'62年ブルックリン生まれ、ブロンクス
育ちのラッパー。音楽に目覚めたきっかけは、友人がかけていたベーブ・ルースの
"The Mexican(ジェリービーンがカヴァーしていた曲)"のレコードで、その他にもトム・
スコットやベイビー・ヒューイ、「ワッツタックス」等のレコードをチェックするように
なり、そこからそれらの曲を現場でプレイしていたクール・ハーク、バンバータ、ディスコ・
キング・マリオ等のブロンクスのDJたちに興味が移っていったそう。

その後友人たちと共にサウンド・マスターズなるグループを結成し、当初アイスはDJとMCを兼任
していましたが、徐々にライミングへの興味が高まっていき、MCに専念するようになります。
グループはブロンクスのキャッスル・ヒル地区では高い人気を得て、グランドマスター・
フラッシュやコールドクラッシュ・ブラザーズ等ともライヴを行うようになっていったそう。
この頃、芸名もジャスト・アイスと名乗るようになります。

'80年代半ば、アフリカ・イスラムがDJをしているパーティにアイスが出演した際に、アイスは
プロデューサーのカーティス・マントロニクから声をかけられ、レコーディングのオファーを
受けます。アイスは快諾して数日後には相棒のDMX(ヒューマン・ビートボクサー)と共に
ブルックリンのスタジオに赴き、"Put The Record Back On"を録音。その後下ネタ全開の
ナスティな"Latoya"も録音し、この2曲がデビュー・シングルとして'86年にスリーピング・
バッグ傘下のフレッシュ・レコーズからリリースされることとなります。

"Cold Gettin' Dumb"は'87年にリリースされたセカンド・シングル。プロデュースは
「エンペラー・オブ・ザ・ビート」のクレジットもあるマントロニク。この曲では
エディットも重要な役割を担っているのですが、担当したのは「バッデスト・ラテン・
イン・マンハッタン」チェップ・ニューネスです。

ピッチを変えた低音の男声が"Cold Gettin' Dumb"と曲名を告げ、ダイナミック・コルベッツの
"Funky Music Is The Thing"がループされる中、アイスがダミ声でラップを始めます。
オーケストラ・ヒットも繰り返されて高揚感が高まったところでループが抜け、今度は
メタリックなドラム・マシン(TR-707?)と執拗に繰り返されるオケ・ヒットの中、アイスが
よどみなくラップを続けていきます。アクセントとしてピアノのようなサンプル音が
ギャギャンと鳴らされたり、スクラッチのアタック音も繰り返された後、ブレイクでは
ドラムやラップにエディットが入り、その後はふたたびドラム・マシンとアイスのラップ
中心に戻って終わります。

典型的なエレクトロのレコードと比べると時代も下っており、キーボード類はサンプラーを
中心に使った音に変わっています。まだサンプリング可能な時間が短いものしか使えて
いないようですが、マントロニクがプログラムしたイレギュラーなリズムの感覚、チェップの
エディットと、押しの強いアイスのダミ声ラップが絡みあって、異様にデコボコした暴力的な
音に仕上がっています。お金はかけなくても、センスとアイデア次第で面白い音楽は作れる
という良い見本だと思います。

'96年には、レッドマンが"It's Like that"でこの曲のトラック部分をまるまる使用して、
完成度の高さを証明してくれました。





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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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