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Orange Krush "Action" (Mercury MDS 4018) 1982

orangekrush.jpg
オレンジ・クラッシュはギタリストのデイヴィ・DMX、ベーシストのラリー・スミス、
ドラマーのトレヴァー・ゲイルから成る3人組。自己名義の作品はこのシングル1枚のみ
ですが、他のミュージシャンのレコードでの演奏を多数手掛けています。ラン-DMCの
最初の2枚のアルバムのほか、ラブバッグ・スタースキージミー・スパイサー等々...
デフ・ジャム設立以前のラッセル・シモンズ仕切りのレコーディングは毎回彼ら、と
思えばいいでしょうか。デイヴィ・Dに関してはソロ作の時に書いたので、今回は
ラリー・スミスの経歴を紹介します。

ラリーは'51年クイーンズ生まれ。ジェイムズ・ブラウン等のレコードを聴きつつ独学で
ベースをマスターし、高校を卒業後に地元のクラブやバーで雇われミュージシャンとして
キャリアをスタートします。当時はソウル/ファンク系に限らずパンク、ジャズ、ブルース等
請われればなんでも演奏して、吸収していったとのこと。'72年にはシカゴ出身の
ヴォーカル・グループ、ブライター・サイド・オブ・ダークネスのバック・バンドに
加入して、ヒット曲"Love Jones"のレコーディングに参加。また、ミュージカルの舞台の
音楽ディレクター等もやっていたそうです。

'79年に、旧友のロバート・フォード・Jr.がプロデュースするカーティス・ブロウ
デビュー曲"Christmas Rappin'"のレコーディングに参加し、演奏だけでなく作曲にも
関わるようになります。アルバムでも重要な曲を共作したラリーの手腕を買った
ラッセル・シモンズは、彼が関わった曲のプロデュースをラリーと共同で手掛けるように
なり、これが発展してオレンジ・クラッシュが結成されることになります。

'82年ごろにはラリーはドラムを生演奏でなく、自身がプログラムした打ち込みの
トラックを使用することが多くなっていたそうで、ラン-DMCのアルバムではそこから
あのヘヴィなドラム・ビートが生まれたわけですが、グループ名義のこのシングルでは
まだトレヴァー・ゲイルがドラムを叩き、ゲスト・ヴォーカリストとして後にデフ・ジャム
からソロ・デビューする女性シンガーのアリソン・ウィリアムズが参加しています。
もともとは小さなインディのプレップ・ストリート・レーベルからリリースされたのですが、
すぐにメジャーのマーキュリーに買い取られて再発されたのが今回の写真です。

ラン-DMCの"Sucker M.C.'s"を思わせるスネアのロールからスタートし、ドラム、ベース、
ギターがファンキーにウネり、エレピも薄く鳴る中をアリソンがリズミックに唄って
曲が進んでいきます。サビでは多重録音されたアリソンのコーラスが入り、その後
本格的にメロディを唄いこんでいきます。中盤ではピッチを変えたチップマンクス風の
ヴォーカルがアクセントを付けています。

生演奏なのですが、ループ感を強調した演奏は既にヒップホップ的で、シュガーヒル等の
レコードよりも後の世代を感じさせます。ラリーはこの後プロデュース業のほうが多忙と
なり、グループも自然消滅してしまうのですが、R&Bからヒップホップへの時代の流れに
沿った、発展的解散とでも言えるのではないでしょうか。





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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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