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Arthur Baker "Breaker's Revenge" (Atlantic 86931) 1984

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アーサー・ベイカーは'55年ボストン生まれの白人プロデューサー。
当初は地元でガラージュ系のお皿を廻すDJとして活動を始め、
現地のミュージシャンのレコードをプロデュースしたりもしたそうですが、
DJ中心の仕事に限界を感じ、本格的に音楽制作業を行うため'77年ごろ
NYに赴きます。

NYでは多くのクラブを廻って業界の大物たちと親交を深めたのですが、
DJ業をやるでもなかった彼にはこれといった収穫もなく(同郷のジョン・
ルオンゴらがリミックス業を始めたのを横目に悔しい思いを
していたそう)、自腹を切ってレコード制作を始める決意をします。

フィラデルフィアのギャンブル&ハフの作品を敬愛していたベイカーは、
自身のグループ、ノースエンドでフィリー流儀のダンス・ナンバーを
制作、ミックスをガラージュ系の大御所トム・ムールトンに任せた
おかげもあって評判も上々で、ラリー・レヴァンら有名DJ達がこぞって
プレイし、プロデューサーとして好調な滑り出しを切りました。

つづいてベイカーはトム・シルヴァーマンが設立したばかりのトミー・
ボーイ・レーベルのアーティストのプロデュースを依頼され、グウェン・
マクレーの「ファンキー・センセーション」のカヴァー・ラップを制作。
これがアフリカ・バンバータ&ジャズィ・ファイヴの"Jazzy Sensation"で、
3万枚を売り上げるヒットとなり、さっそく続いて作られたのが既に紹介済みの
「プラネット・ロック」になるわけです。

「プラネット~」をはじめとしたバンバータ~ベイカー~ジョン・ロビーの
体制による4枚のシングルは、全てエレクトロの古典といっていい名曲で、
何れ他の3枚も紹介の予定ですが、そんな絶好調期のベイカーが音楽監督を
依頼されたのが映画「ビート・ストリート」。サントラに収録されて
いるのが今回の「ブレイカーズ・リヴェンジ」です。

映画ではブレイク・ダンサー達のバトル・シーンで使用されるこの曲は、
そんな先頭開始の合図を告げる非常にカッコイイ曲。ドラム・マシンと
パーカッションが性急なビートを刻み、ウネるベースの間にベイカーの
作品の声ネタが次々と投げ込まれ、オルガン風のシンセがキャッチーな
リフを繰り返し、ラテン・リズムのビアノが煽りを強調する...サンプルした
"Break!Ooh!Break!"の掛け声もマッチョな気分を盛り上げます。ラップが
入ってないことを除けば、「エレクトロ期」のベイカーの音作りの集大成
みたいな曲と言っていいでしょう。後半のブレイク部分で打ち込みドラムを
超高速でロールさせるところとかもいい意味で「やっちまった感」ありで、
アドレナリンが出ます。なお、あまり目立ってない(笑)ヴォーカルとビアノ
を担当しているのは、ソロ・アルバムも数枚発表しているギャビン・
クリストファー。

この後のベイカーは、唄もの~ラテン・フリースタイル~ハウス寄りの
作品が多くなり、ヒップホップ系の曲はクリミナル・レーベルで細々と
出した程度でしたが、エレクトロ史に欠かせない名プロデューサーである
ことには変わりありません。

なお、今回のベイカーの経歴は、イギリスのDJHistory.comというサイト
インタビューを参考にしました。元のページには上の分よりはるかに
詳しくいろいろと書かれていますので、興味のある方は読んでみて下さい。







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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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