スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Klein & M.B.O. "Dirty Talk" (Zanza ZR 0107) 1982

kleinmbo.jpg
クレイン&M.B.O.はイタリア人のマリオ・ボンカルドとNY出身のトニー・カラスコに
よるプロジェクト。マリオはシシリー島で生まれ、幼少の頃に北部のボローニャ近郊に
あるフォルリという町に転居します。すぐに音楽に興味を示すようになったマリオは
ビアノやギターを学び、'60年代後半にはDJとしての活動を開始。'70年代はじめには
DJの腕を買われてミラノへ移住します。彼のプレイは当時のヨーロッパではまだ
珍しかった、アップテンポの曲ばかりを選んでかけるもので、好評を博したそうです。

'70年代半ばには地元フォルリへ戻り、DJ専門のレコード店をオープン。その頃から
マリオの頭の中にはパーカッションを中心にしたダンス・ミュージックを制作する
構想があり、旧友のドラマーやプロデューサーを誘ってデモを制作します。曲は
いったん完成したものの、インストの内容に物足りなさを感じたマリオはヴォーカルを
入れることを決め、そこで作詞家として雇われたのがアメリカ人のDJだったトニー・
カラスコでした。

フロントに3人のヴォーカリストを雇って完成させたのがB.B.&バンドのシングル"All
Night Long"。イタリアをはじめヨーロッパ各地でヒットを記録し、自信をつけた
マリオとトニーが、新たなプロジェクトとして始めたのがクレイン&M.B.O.でした。
M.B.O.というのは「Mario Boncaldo Orchestra」の略だそうです。新たに
ヴォーカリストとして雇われたのが、NY生まれのイタリア系シンガーのロッサーナ・
カザーレと、アメリカでバック・ヴォーカリストとして活動していたネイミー・
ハケットの二人の女性。男女混成だったB.B.~と違い、こちらでは女性ヴォーカルに
焦点を絞って制作され、ミラノのザンザ・レコードから発表されたデビュー・シングルが
"Dirty Talk"です。

TR-808が4つ打ちのビートを刻み、ファンキーなリズム・ギターとわずかにタメの入った
シンセ・ベースが加わります。ちょっとロリ声っぽい女性ヴォーカリスト(ロッサーナ)が
唄いだし、エロティックな妄想の詞とジョルジオ・モロダー風のベース・シークエンスが
妖しく盛り上がっていきます。中盤からは女性コーラスを従えたスキャットのアドリブが
はじまり、更にロッサーナのモノローグや笑い声と男性の"Dirty Talk"というコーラスが
絡みあいます。後半にはドラムやシンセ類の長いソロ・パートがあり、その後ふたたび
ロッサーナのヴォーカルが戻ってきて終わります。

バックの演奏はペナペナでチープな音なのですが、TR-808を中心とした4つ打ちのリズムと
ウニウニと繰り返されるシンセ・ベース、退廃的で妖しい雰囲気が新鮮で、聴いている
うちに引き込まれていきます。アメリカではアトランティック・レーベルにライセンスされ、
NYのガラージ系のクラブやシカゴのアングラ・シーンでヒット。DJインターナショナル・
レーベルのロッキー・ジョーンズは、この曲をヒントに初期シカゴ・ハウスの音を作り出した
とも言われています。また、下に挙げた"Credit To~"のライナーによると、マンチェスターの
ハシェンダ・クラブでDJのヒューワン・クラークがこの曲をかけていると、そこにニュー・
オーダーのメンバーが現れて、次のシングルのレコーディングの参考にしたいからレコードを
貸してくれと言われ、その後完成した曲があの「ブルー・マンデイ」だったとのこと。たしかに
ドラム・マシンとベース・シークエンスの絡み方が似ています。

また、女性の笑い声の部分は、サンプリングの「声ネタ」としても人気です。








スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

KDMX

Author:KDMX

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
counter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。