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Paul Hardcastle "Rain Forest" (Bluebird BRT 8) 1984

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ポール・ハードキャッスルは'57年ロンドン生まれの白人キーボード奏者/プロデューサー。
十代の頃に、オーディオ・ショップで働きながら電子楽器に興味を持ちはじめ、
シンセを独学でマスター。'82年には黒人ヴォーカリストのデレク・グリーンと
ファースト・ライトを結成し、ドイツのメトロノーム・レコードからアルバムを
発表します。このアルバムはブギーのレコードを集めていた頃に買いましたが、
ルース・エンズとフリーズの中間のような、打ち込みを使用したメロウなR&Bといった
作品でした。彼らはギャラの分配の問題から1年ほどでデュオを解消し、ポールは
ソロでの活動を開始します。

ソロ・デビュー曲はD-トレインのディスコ・ヒットをいち早くカヴァーした
"You're The One For Me"。つづく"Eat Your Heart Out"や"Guilty"もそうですが、
この頃の作品は何れも黒人ヴォーカリストのケヴィン・ヘンリーをフィーチャーした
R&B/ディスコ路線の内容で、D-トレインのブレーンだったヒューバート・イーヴスIIIや、
ザ・システムのデイヴィッド・フランクの影響を強く感じます。要はNY産のR&B系ダンス・
ナンバーをロンドンで翻案していたようなものでした。

ビートの感覚にはR&B/ファンク的な部分を残しつつ、ポール自身のキーボード・プレイを
前面に出したインスト中心にシフトしたのが、新興のブルーバード・レーベルに移籍して
発表した"Rain Forest"です。デビュー当時から一貫していますが、作曲/アレンジ/
プロデュースは全てポール一人で行っています。

クラフトワーク"Numbers"→バンバータ「プラネット・ロック」の流れを意識したと
思しき固い音色のTR-808がビートを刻み、アコースティック・ピアノのリフにつづいて
琴のような音色のシンセがメイン・テーマを弾き、フルートのようなホーン・シンセが
合いの手を入れます。その後、喜多郎を思わせるアンビエント風のシンセがソロを
取って進み、サビでは別のシンセがR&B風のソロを。琴シンセ/喜多郎シンセが交代で
ソロを取る展開に戻り、ドラム・ブレイクの後はエレピやアコースティック・ピアノが
ソロを取って、穏やかな印象のままフェイド・アウトしていきます。

エレクトロのリズム・トラック上を、ポールが多重録音した各種キーボードが順に
ソロを取っていくインスト。ジャケットの印象通りオリエンタルな雰囲気も無くはない
ですが、サビでのフレーズ等はフュージョン的なメロウさも感じます。この曲はすぐに
アメリカではヒップホップ系のプロファイル・レーベルが権利を買って中ヒットする
のですが、個人的にはこのメロウさが馴染めませんでした。ところが、FEN(現AFN)の
黒人音楽専門のドン・トレイシーの番組で、この曲がエンディング・テーマに使用され、
毎日流れるのを聴くにつけて、「ホントに黒人たちもこの曲を聴いているんだなぁ」と
納得したのでした。

今月は、しばらくポップス/ロック系のエレクトロをつづけます。







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クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

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