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Jay Barrons(The Reel Rapper)"The Legend Of Bogie(Play It Again)"(BMO City BMC9611217)1989

jaybarrons.jpg

ジェイ・バロンズは'89年にこのシングル1枚のみを残している謎のラッパー。
他のレコードへの参加歴も見当たらず、ミュージシャンとしては殆ど活動して
いないようです。

検索してみると、本職はスタンダップ・コメディアンのようですが、それ以上の
詳しい部分は全くわからず...レーベルのBMOというところはボルチモアを拠点と
する会社ですが、ジェイは主にNYで活動しているようだし...

ジャケットや曲名からもわかるように、今作はボギーこと名優ハンフリー・ボガートを
意識したもの。副題の"Play It Again"というのも「カサブランカ」での台詞を
もじっていますし、ジャケ写のトレンチ・コート姿は彼のトレード・マークでした。
芸名に添えられた"The Reel Rapper"というのは映画絡み、若しくは役者に
扮したラッパー、ということのようです。レーベル面のクレジットに
アルバム"The Last Of The Reel Gangsters"からのシングル・カットとあるのですが、
そのアルバムは発表されておらず、けっきょくこのシングル1枚のみで終わっています。
あまり売れなかった、ということですかね...

プロデュースは当ブログではお馴染みのモーリス・スター。'89年というと既に
ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックを大ヒットさせた後のはずですが、こんな地味目な
仕事もやっていたんですね。まぁ聴いてみるとこの曲は「音楽」というより「芸能」の
ニオイが強いので、企画ものとして面白いとやる気になったのかもしれません。

スタートと同時に打ち込みのドラムがゴーゴー・ビート風のミディアム・テンポの
リズムを刻み、フェードラなる女性がジェイを紹介するようにラップします。
サックスが短くムーディなソロを入れ、シンセ・ベースがブニブニと唸った後、
ジェイのラップがスタート。語りとラップの中間のようなトーンで、ボギーを
意識したニヒルな喋りを聴かせます。合間にファンキーなリズム・ギターや
サックスも絡めつつ、サビではフェードラが"He Said,‘Play It Again’"と
唄います。その後男女の語り~銃声のSEが入ったり、元映画のピアノ演奏を再現する
ようなシンセ・ソロがあったりしつつ、終盤はジェイがデタラメに唄ったり、
別の有名な台詞「君の瞳に乾杯(Here's Looking At You,Kid)」等を散りばめたり
して終わります。

'89年作ということでエレクトロ度は低く、曲のテーマも相まってクロさよりも
ポップさを優先したような内容です。YouTubeにも挙がって無いようなマイナーな曲ですが、
モーリスはこんな曲も演っていた、ということで。
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ボンヤリしている間に10,000ヒット達成してました。
地味&クソ真面目なブログにお付き合いいただき、ありがとうございます。

簡単ですが記念に2枚ほど壁紙を作ってみましたので、ご笑納ください。
タテ1200ピクセルxヨコ1600ピクセルにしてあります。

<12インチ画像詰め込み壁紙>

all1600x1200.jpg

これまでに紹介した12インチのジャケ写&レーベル写真から200枚弱を
選んで、壁紙サイズにズラッと並べてみました。複数の画像を合体させる
のには「画像つめこみ」とかいうフリーソフトを使ったのですが、使い方が
マズかったのか一部画像の上端/下端が切れております。何枚かまだ紹介して
ない物の画像が混じってますが、気にしないで下さい(笑)。


<ニュークリアス壁紙>

newcleus01.jpg

ニュークリアスのファースト・アルバム"Jam On Revenge"のジャケットを
スキャンして壁紙サイズにカット、切れてしまったロゴを消した上で
元ネタ画像からグループ名のロゴだけ縮小&移植したもの。横長の壁紙に
ちょうどいいジャケは何かないか...と探してみたらコレになりました。

彼らはリーダー格のコズモ・Dが自ら運営するHPをやっているのですが、
久々に見てみるとファースト&セカンド・アルバムのCDが!20年ぐらい前に
独BellaphonでCD化されていましたが、プレス枚数が少なかったためeBay等では
100ドル以上のブレミアが付いていました。こちらはデジタル・リマスターされ、
詳細なライナー・ノーツも追加されているとのこと。ん?でもCD-Rなのか...

Ramsey 2C-3D"Fly Guy And The Unemployed"(Tears Of Fire DSR 2832)1982

ramsey2c3d.jpg

ラムゼイ・2C-3Dは'80年代前半に3枚のシングルを残したグループ。
メンバーは作曲/アレンジ/プロデュース/ミックス/エンジニアリング等
全てを一人で行うダグ・ラムゼイのみです。

ダグの経歴は調べてみたのですが全くわからず...LAかサンフランシスコを
拠点にしている西海岸のミュージシャンであることは間違いないのですが、
それ以上のことが全く調べが付きませんでした。ほぼ同時期に同じLAの
ティアーズ・オブ・ファイア・スタジオで録音されたマジック・バンド
(Magyk Band)
というグループのキーボード奏者にデイル・ラムゼイという
人が居るのですが、関係者なのか全くの別人なのかも確認出来ず...
何れにしろ西海岸のローカル・シーンで活動していた人なのは間違いない
ようですが...

"Fly Guy~"は'82年にリリースされたデビュー・シングル。レーベル面の
クレジットでダグ以外に名前を確認出来るのはアレン・ゼンツと彼の弟子筋の
マスタリング・エンジニアのみで、やはりダグのワンマン・レコーディングを
そのままレコード化したもののようです。

スタートと同時に生のドラムがアップ・テンポのファンク・ビートを刻み、
複数のムーグ・シンセがプニューと様々なアクセントを加え、シンセ・ベースが
ブヨブヨとうねります。シンセがシーケンスを刻んだり、スペイシーな効果音を
次々と入れて曲が進んでいく中、男性が様々な人物にインタビューするSEが入り、
インタビューの相手にヴォコーダーの人物が現れ、その後はヴォコーダーがリードを
取って唄います。ヴォコーダー同士が会話する展開にはP-ファンクぽさも感じるなと
思っていると中盤でテナー・サックスが加わり、ヴォコーダーとコール・アンド・
レスポンスするようにソロを取ります。終盤で1分ほどドラム・ビートのみの
ブレイクが入り、その後はシンセ・ベースやスペイシーなシンセのソロが短く
入って終わります。

ザップ~Pファンクの影響を感じるヴォコーダー・ファンクに、ヴァンゲリスに
通ずるシンセ類を加えたような音で、'82年産にしてはまずまずな仕上がり。B面の
"How Much Would You Spend"はリック・ジェイムズやワン・ウェイ辺りを意識した
よりストレートなファンク・ナンバーで、ここからも唄ものR&B畑の人であることを
窺わせます。







L.L.Cool J"I Need A Beat"(Def Jam DJ001)1984

llcoolj.jpg

"I Need A Beat"は'84年にリリースされたL.L.クール・Jのデビュー・シングル。本名をジェイムズ・
トッド・スミスという彼は'68年にNY南東のベイ・ショア地区で生まれています。

幼少期のLLは母親の恋人だった男性から虐待を受ける(その時のトラウマから常に帽子を被る癖が
ついたそう)等、必ずしも幸せではなかったようですが、9歳の時にヒップホップと出会い、音楽に
のめり込んでいくことになります。バイクや空手にも興味を持っていたようですが、それらだと
怪我をすることを心配した祖父からターンテーブル等のDJ機材をプレゼントされ、11歳の時から
自分で詞を書き、自宅の地下室で曲を録音するようになりました。14~15歳の頃には友人たちと
共に地元のクラブで飛び入り的にパフォーマンスを重ねて名を知られるようになります。この頃、
親友が名づけた彼のステージ・ネームが"Ladies Love Cool James"の略=L.L.クール・Jだというのは
有名な話です。

当時のLLは自宅で録音したデモ・テープを様々なレーベルに送ってもいたのですが、それに最初に
目をつけたのがデフ・ジャムを設立したばかりだったリック・ルービン。その頃の同レーベルは
パーティタイム・レーベル傘下からジャズィ・ジェイ&T-ラ・ロックの"It's Yours"を出しただけ
だったのですが、LLの才能を感じ取ったリックは即座に契約を決め、スタジオで今作をレコーディング
します。プロデュースはリック、ミックス&エンジニアリングはリックの大学時代の同級生だった
ジェイ・バーネット(バーズーティ)が行い、作曲にはリックと既に繋がりのあったビースティ・
ボーイズ
のアドロックが参加しています。

スタートと同時にDMXのドラムがシンプルで太いビートをアップ・テンポで刻み、曲名のリフレインが
軽く入った後すぐにLLの熱いラップがスタート。小節の頭にスクラッチで"ギャン"とアクセントが
入る以外はドラム・ビートのみをバックに曲がすすんでいきます。間奏のブレイク部分もLLのラップが
抜けるのみでミニマルな展開はつづき、終盤のスクラッチにわずかにディレイ処理が施される程度で
曲は終わります。

ビートとラップのみのどシンプルな曲というわけですが、ジェイがミックスした力強いビートと、
弱冠16歳にして天才的なラップを聴かせるLLの迫力に圧倒されます。若さ故の勢いももちろんあるの
でしょうが、何というか理屈抜きに身体が熱くなり、グイグイと乗せられてしまう感じ。LLは
グランドマスター・フラッシュやバンバータ、カーティス・ブロウ、ラン=DMC、そしてリック・
ジェイムズといった人たちから影響を受けたそうですが、それらの先達とは違って、体のひとつひとつ、
存在そのものがヒップホップとでも言ってしまいたくなるようなストレートさ、純度の高さを感じます。
音楽的にはエレクトロ的な要素は乏しいわけですが、ヒップホップがよりコアなスタイルへ進化して
いった記録としてこのシングルは忘れられません。

リックがこの曲を知り合ったばかりのラッセル・シモンズに聴かせ、ラッセルが「コレは売れる」と
判断してデフ・ジャムでのリック・ルービン=ラッセル・シモンズの双頭体制が固まったそうです。

アルバム"Radio"でのこの曲は「リミックス」のクレジットがありますが、これはシングルB面の
"Zootie Mix"のトラックにLLのラップをのせたもの。サビでLLが"Beat!"と言う部分にメタリックな
エフェクトがかけられていたりと、ジェイ・バーネットがいくらか音をいじった感じになっています。






Born Lover"Late One Night(On The Boulevard)"(New Wave SJ-100)198?

bornlover.jpg

ボーン・ラヴァーは'80年代後半(正確な年わからず)にこのシングル一枚を残して
消えた謎のグループ。中心人物は作曲/プロデュースを手掛けるサム・ジェイコブス・Jr.
です。

サムの詳しい経歴は不明ですが、このシングルと前後してデイナ・デイン(Dana Dane)や
ダブル・クロス・MC'ズ、リタ・レイン等のプロデュースを手掛けています。おそらく
ブルックリンを拠点にしていた人なのではないかと思うのですが、'86年にはMC・ホリデイや
グッチ・マンといった名義でフィーヴァー・レコーズよりソロMCとしてもシングルを
発表しています。オムニバス"Hip Hop Fever"のブックレットにはサングラスをかけて
ポーズを取るグッチ・マンの写真が小さく掲載されていました。フィーヴァー
ライヴ・パフォーマンスを定期的にこなしつつ、時にはスタジオでレコーディングも
行ったがあまりヒットには恵まれなかった人、という感じです。

音の感触がダブル・クロス・MC'ズの曲に似ていることからして制作されたのは'85年ごろ、
クレジットはありませんが演奏/ヴォーカルは全てサム自身が行っているものと思われます。

雑踏のSEがフェイド・インし、ファンキーなDMXのビート、単音のみを繰り返す太いシンセ・
ベースからスタート。裏声の男性が"Don't Stop It Rockin'~"と囁くように唄った後
ラップが始まり、深夜の通り(Boulevard)や病院で出会った人々について順に語っていきます。
ハンドクラップ音がカチカチとアクセントを付けるのと小節の終わりでヴォーカルにディレイが
かかる以外は特に仕掛けもなく、裏声ヴォーカルと交互にラップが現れて淡々と話を進めます。
わずかな間奏部分ではパーカッションがキンコンと鳴り、ダダダと連打されるスネア音が入り
ますがそれもすぐに終わり、再びラップがシンプルなトラックに乗せて語られます。終盤に
街頭のSEがしばらく入った後はラップも抜けてインストでフェイド・アウト。

ゆったりとしたビートと少ない音数で深夜の妖しい雰囲気を演出してもいるようですが、
ストーリーテリングを重視した淡々とした語り口にはデイナ・デイン~スリック・リック辺り
に通ずるところも感じます。怖いというわけでは無いんですが、友人の家に泊まりに行って、
電気を消した後に「内緒だぞ」と前置きされてから聞いた話、みたいなちょっとアブナい告白を
ラップでやってみた、といったところでしょうか。


プロフィール
クロい音楽全般が好きなのですが、 ここではエレクトロとオールド・スクールの アナログ盤に絞って紹介していきます。

KDMX

Author:KDMX

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